決して地の果てではありません、が。。。

首都アルジェの中心部以外は、単独行動が難しく、まして地方に行くと住民たちが旧弊で排他的な面も残っており、言葉が通じないために、バックパッカーの個人旅行は現実的ではありません。

長年の外務省による危険度指定による渡航規制のせいで、まだ処女地と言った状況です。西欧の旅行者にとってもまだ未開地状態にあり、インフラもまだまだ整っておりません。
さいわい、新政権の断固たる過激派掃討作戦により、いわゆる過激派は全く壊滅し、他の原理主義者達も、現大統領に恭順し、 政策に協力すると確約しています。
もっとも、国土の大半を占める南部砂漠地方は、最初からテロとは無関係でした。 現地代理店を通さず、現地ガイドも雇わず、自分たちの車でやって来て、一切現地で行動を把握できないドイツ人(スイス / オーストリア人を含む)は、 ニジェール国境のタバコ密輸団に誘拐された事がありましたが、これも、総て解決し、密輸団も一掃されニジェール国境に残っていた不安もなくなりました。

アルジェ行きのフライトもまだ少なく、国内便は不便で、アクセスは不便なままですが、しかし、現地の人々は、 他の観光先進イスラムの国々のようにスレておらず、とても親切で、バクシーシに悩ませることも無く、安心して滞在を楽しめる国です。

弊社では、そのアルジェリアの旅をサポートするラインを確立しております!

アルジェリア政府から、外資として初めて唯一の「後援」を頂いて、しっかり根付いて安全なご旅行をご提供いたしております。

広く日本の皆様に、 この国をご紹介させて頂きたいのです。

 

みどころと特徴

砂漠

アフリカで2番目に大きい国アルジェリアは、その大部分がサハラ砂漠です。 パリ=ダカ-ルを長らく締め出していたおかげで、サハラで一番美しい砂漠が保存されいます。
トレッキングに良し、ラクダ・ツアーに良し、四駆で走るも良し。

 

風俗 / 文化

地中海岸のアラブ系アルジェリアと違って、南部砂漠地帯の住民は、地方ごとに違う旧遊牧民で、 大変に古い習慣と伝統を今に伝えています。例えば、ガルダイアとその周辺の村々では、 女性達は皆全身白い布で覆い、 片目だけしか出していません。20世紀前半の大建築家ル・コルビュジエが長らく滞在し、彼の代表作「ロンシャンの教会」 の構想のベースになった、 文化財である複合住宅に泊まっていただけますのでエキゾチックな雰囲気を十分に満喫していただけます。

 

文化遺産

北の地中海岸地方には、古代ローマの見事な遺跡が3箇所あります。

・海辺に面した『ティパザ』と『シェルシェル』

 

・現存する古代ローマ遺跡の中の最大の規模を誇る『バトナ』

 

・周囲を山で囲まれた盆地にある『ジェミラ』

 

それぞれに遺跡に隣接した博物館を有し、見事なモザイクの傑作が多数ご覧になれます。

南部砂漠地帯の街『ティミムーン』は、古代のアフリカ大陸とペルシアやローマなどとの交易の中心として栄え、現在のマリあたりの民族文化とクロスオーバーしています。

 

西部大砂丘地帯には、街に接して最も高度差のある砂丘が迫る『タリート』や、砂丘群に取り囲まれている『ベニ・アッベス』など、是非訪れたいところです。

 

前述のガルダイアも、街全体が世界遺産です。モロッコのフェズやマラケシュ等の様に不潔ではなく、 実に清潔で、美しく、エキゾチックな町です。初期イスラム教徒が、後続の部族の攻撃から逃れて来て孤立し、千年ほども外部との交流を持たなかった『ムザブ地方』を形成する5姉妹と言われる町の一つです。住民たちは最も厳しい戒律で暮らしており、女性は白いヴェールで体を包み、片目だけだしています。

 

もう一つの世界遺産≪タッシリ・ナジェール(ナジェール高地)地帯≫の石器時代以来六千年以上に渡る古代岩面絵画とレリーフ群は、 世界中の考古学界の注目を集めております。
サハラが、かって湖と緑豊かな環境であった先史時代から、多くの人種が住み着き、驚くべき高い水準の芸術を残して去って行きました。
タッシリ・ナジェール国立公園は、実に100万平方キロメートルに及び(日本の総面積が37万平方キロ)地球造山活動以後、侵食風化され、 残った固い部分が高地となり、アリゾナやカッパドキアのような、いやそれよりもっともっと大規模に奇観として今日の時代に残り、その岩々に、 実に見事な絵画と線刻画が無数に残されて、風雨にさらされたまま、朽ちて行こうとしています。
見られるのも、おそらく、今のうちだけかもしれません。

 

その外、古代ローマ帝国/ヴィサンティン帝国/オスマン・トルコ時代の遺跡、 及びサハラの民グーラリ族の、赤い粘土の城塞集積住宅等、世界遺産も盛りだくさんです。

北部地中海岸のティパザあたりは、紀元前1世紀古代モーリタニア王国の一部で、当時のモーリタニア王に嫁いで王妃となった、エジプト・プトレマイオス王朝のクレオパトラの妹の墳墓も残っています。

 

旅行の留意点

観光上のポイント

タッシリ ナジェールの絵画・線刻類は、そのほとんどが、遊牧民だけがその存在を知っており、 かってその価値や重要性はまったく知られていませんでした。中央政府により国立公園に指定され、保存に努める手立ては取られたものの、排他的な遊牧民は、その存在や場所を他の人々に口外しない為、 国立公園当局、文化省すら、実態が完全に掴めていません。 いまだに、日々新たなサイトが発見されている現状ですが、まだまだ、無数に重要な絵画/線刻画の密集地が未発見で残されていると考えられています。

道のない月世界のようなその土地で、いかに多くの先史時代絵画の存在場所を知っている遊牧民を、 案内人に出来るかと言う点が観光の成否を決めると言えるのです。弊社では、このサイトを発見した探険家ロートを案内した遊牧民当人のお孫さんで、現地に一番精通したガイドさんを有しています。

インフラ

かってフランスの統治時代のホテルは、アルジェ に残っているものの、地方に出れば独立直後に積極的に作られたホテル類も、 イスラム原理主義者の時代にメンテナンスされず、ほとんどが老朽化してしまっています。 しかし、バス(又はシャワー)・トイレ付の部屋は3つ~4つ星クラスのホテルで、ちゃんとご提供できます(町よりますが)。 ただ、国内線のフライトが非常に少なく、主な観光地をうまくつなぐのが大変難しいのが現状です。

観光の実態

アルジェは、残念ながら、カスバだけは単独で自由に歩き回るにはまだ治安上の問題があります(盗難等)。 砂漠地方では、4駆を利用し、サイトを熟知したガイド、ドライバー、野営の際の料理人(これが問題!!下手な料理人だと毎日同じ味の味気ない食事になってしまいます。)及び、現地コーディネーター役として、 フランス語を話す現地代理店スタッフ、および必要に応じて弊社の日本人スタッフがスーパーバイザーとして同行いたします。

 

なおツアーは、ユーラシア旅行(株)様などで販売させて頂いております。